盆休みに、ベトナム料理屋に2回、行く機会を得た。
最初は、タン・カフェ。私のお気に入りの店である。神戸三宮さんプラザ地階にあり、さわやかなベトナム人青年のタンさんのお店だ。
ベトナム駐在経験者ばかりの数名での同窓会であるから、「モッ・ハイ・バー・ヨー」と歓声をあげてのベトナム式乾杯からのスタートであった。
その翌々日は、鴻華園、名はよく聞いてはいたが初めての訪問である。ベトナムというより中華料理店の趣である。神戸の生田警察の山側、中山手通りを渡ったところだ。
前々日とは裏腹に、無汸庵 綿貫先生、京刺繍の三宅先生、私の妻と私いう緊張せざるを得ない取り合わせである。
「ベトナム料理ってどんな料理?」とは頻繁に質問を受ける。
じゃあ日本料理ってどんな料理?・・・そんなに簡単に言えるものではない・・・と心の中では思うのだが、大人の対応として、
「生春巻きが有名ですよね。ベトナム料理は、辛くもないし臭くもない、素材を大切にする日本人にはとても合う料理ですよ。フォーというお米の麺も有名です。」
なんて応える。
日本料理ってどんな料理?
寿司や刺身・・・日本料理は生魚だけではない。すき焼き・てっちり・・・鍋ものだっていっぱいある。うどん、そば、かつ丼、鰻重・・・これも日本料理。焼き鳥、串カツは、外国人好み。お好み焼きにおでん、もちろん日本の料理。私の英語の先生に、好きな日本の食べ物はと聞くと、何人かが、日本のカレーライスはエクセレントだと答える。
料理の種類から味の話になると、関西風や関東風まで飛び出して、訳がわからなくなる。
ベトナム料理も同じです。
生春巻きばかりを食べてるわけではない。鍋料理は魚、ヤギ・・・種類が多い。おでんのネタになりそうな魚の練り製品もあるし、串焼きだってある。スープの種類は、野菜の数だけ、麺だって、フォーだけじゃない。白ご飯に豚の角煮や煮魚をのせて・・・、大根と人参を酢に漬けたなます・・・これって日本料理?
炊き込みごはんはとっても美味しい。
サイゴンは、食材を活かした薄味、ハノイは、しっかりとした味付け、間には中部の町、フエの料理、となる。
ベトナム料理は癖がないので、メニューを見て何か分からなくても、まずは失敗はないので、安心して注文してよい。TVでたまにやってるゲテモノの類は決してポピュラーではない。(但し、ホビロン以外)
ちなみに、タン・カフェは、サイゴン出身のシェフにしては、味付けはしっかり、鴻華園は、女将さんはベトナム人だが店員は中国人で、やはり中国風。どちらのお店も、ベトナムで食べるのと少し違う。日本人の好みを良く研究していることが分かる。いずれも「旨い」「早い」「安い」のお薦めベトナム料理店である。どちらのお店も、すぐに一杯になるので予約されたほうがよい。
タン・カフェ078-391-0335 鴻華園078-231-7079
最近のコメント