「一年前の今日のあなたと、今のあなたとでは、何が変わりましたか?」
毎年、この質問を一人一人にすることから私の新年の仕事が始まる。
さすがに何年も続けていると、それぞれ心得たもので、最近は見事な答えが返ってくる。
「一年前は、目先の仕事が精いっぱいでしたが、今は、仕事の先読みができます。」
「昨年は、ベトナム人に説明するのが面倒でしたが、今は、うまく伝えることができるし、彼らを使うのがうまくなりました。」
「昨年は、いろいろと問題が発生した時には、解決方法を考えることはできていましたが、今は行動が伴うようになりました。」
「結婚して、責任感を意識しています。」
誰でも一年たてば、何らかの成長を必ずしているもので、それを正月という節目に振り返ってみると、気付かなかった自分を発見できる。
成長している自分を発見し実感することは、大きな喜びであって、また、次の一年の成長への活力になる。
正月というのは、一年の中で、大きな節目である。
人は、節目を大切にしなければならない。
人間というのは、連続して日々成長を続ける生き物ではない。
人は節目やきっかけによってポンと成長する。これがステップアップである。
だから、人の成長には、きっかけや節目がなくてはならない。
言い換えれば、節目を感じない人は成長が遅く、節目を大切にする人ほど成長が大きく、節目が多い人ほど成長は早い。
節目には、いろいろとあって、盆や正月のような季節の節目や、誕生日・卒業式・結婚式とかいう人生の節目もある。
節目は自分で作ることもできる。自分だけの記念日を作ったり、一日の終わりを節目と捉えたりしても良い。
季節の節目や人生の節目には、大きなイベントを行う、というのは、世界中、地域や人種を問わない共通の習慣である。
人類は、はるか古代からこの節目において、過去を振り返り、未来を見つめた。
酒を仰ぎ、踊り、そして新たな目標たる次の節目に向かっての、鋭気を養ってきたのである。
まだ1月も半ば。
1年後、私たちは、どう変わっているだろうか?
こんなことをネタに、新年会で盛り上がり、鋭気を養おうではないか。
そうそう、新年会の次の節目も決めなければ・・・・!!
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